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あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行

解体

活性汚泥のフロックが壊れ、微細な汚泥片として分散した状態をいい、活性汚泥法特有の現象である。
活性汚泥の解体状態を呈すると、フロックが微細なため長時間静置しても沈殿しなくなり、放流水中に微細な浮遊物が流出して処理水質が悪化し、返送汚泥濃度も低下する。
原因として
1.ばっ気過多
2.アメーバーなどの異常増殖
3.機械的な破損
4.有害物(薬品、毒物、多量の海水など)
の混入などがあげられる。

化学処理

汚水処理において凝集剤、オゾン、塩素などの薬品を利用して汚水あるいは処理水中の汚濁物質を分解、凝集させる反応が主である。
しかし硝化、脱膣反応などの生物化学的な反応を利用した処理も化学作用を用いた方法であるといえる。

化学的酸素要求量(COD)

化学的酸素要求量とは、水中の被酸化性物質が一定条件の下で、酸化剤によって酸化されるのに要する酸素量(O)をmg/?で表したものである。
一般に、化学的酸素要求量は、水の有機物質による汚濁の指標として用いられるが、亜硝酸塩、鉄(2価)塩、硫化物等の無機還元性物質も酸化剤を消費する。
試験方法には使用する酸化剤の種類、加熱方法、加熱時間、液性、試薬濃度、残留酸化剤の定量方法などの組合せにより種々の方法があるが、それぞれの方法によって測定値は異なる。
数値が高いほど有機物の量が多く、汚れが大きいことを示している。

活性汚泥

有機性排水は連続的にばっ気すると、好気性微生物(細菌や原生動物)が増殖し、やがてはこの微生物群が相互に凝集し、泥様のフロックが水中に多数懸濁する。
このフロックを成形することは活性汚泥のもっとも大きな特徴の一つで、これにより沈降分離が容易に行われる。

希釈倍率

単独処理浄化槽で水洗便所において、洗浄用水でし尿がどのくらい希釈されているかをいう。
塩素イオンは微生物によってほとんど分解されないため、浄化槽に流入したものは、そのままの状態で放流水中に流出してくる。
通常し尿中の塩素イオン濃度は、5,500mg/?程度であり、放流水の塩素イオン濃度を測定すれば希釈倍率が算定できる。
希釈倍率は40~60倍程度であることが望ましく単独浄化槽は、40~60?/人・日を基準として構造・容量等が設定されているため、 これを下回ると流入BODが高くなり、一方上回ると滞留時間が短くなり、いずれも機能低下につながる恐れがある。

嫌気性分解

嫌気性微生物(有機物の分解に酸素を必要としない微生物)の働きを利用して汚水を処理する方法で、有機物は最終的にメタンガスや炭酸ガスなどとなる。
嫌気性分解は臭気が発散すること、反応速度が遅いこと等の問題点がある代わりに、ばっ気などの動力を必要しないこと、汚泥の発生量が少ないこと等の長所がある。

嫌気ろ床接触ばっ気方式

小型合併浄化槽に採用された処理法の一つで、汚水は嫌気ろ床槽、接触ばっ気槽で処理され沈殿槽、消毒槽を経て放流される。
嫌気ろ床では、ろ材が充填されており、そこに生育固定した嫌気性菌の働きにより槽内に滞留する有機物を嫌気性処理しBODの低減と汚泥の減量を図る。
嫌気ろ床槽からの処理水は、さらに接触ばっ気槽で接触材の表面に付着した好気性微生物により処理される。

好気性分解

酸素が存在する好気的な環境で、好気性微生物の代謝作用により廃棄物中の有機物を分解する方法が好気性分解である。
各種の廃棄物の処理、処分法の中で好気性分解を適用している技術は多い。
たとえば、活性汚泥法を代表とする汚水の好気的な処理方法は、し尿、下水、工場排水など各種の汚水処理に適用され、 放流水域の汚濁を防止する有効な手段として世界中で用いられる。
好気的な環境で生育する微生物としては、好気性細菌、通性嫌気性細菌、原生動物、菌類、藻類などの各種の種類がある。
出現する種類と数は、生育条件の違いにより異なるが、最初に生育して主要な構成者になるのは細菌群で、 その後に溶解性有機物や細菌を餌とする原生動物が出現して共同の分解者となる。
廃棄物中の炭水化物や脂肪などの有機物は、好気性微生物の代謝作用によって、最終的には炭酸ガスや水に分解される。
また、窒素化合物は、アンモニア態に酸化分解された後、硝化細菌の働きで亜硝酸、硝酸態に変化して安定する。
好気性分解が効率よく行われると、嫌気性分解に比べて短時間で分解して最終的に炭酸ガスや水、 硝酸などの単純で臭気のない物質が生成されるのが特徴であるが、細胞に合成される割合が大きいので汚水処理では、余剰汚泥対策を十分に立てる必要がある。

公共用水域

河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共の用に供される水域及びこれに接続する公共溝渠、かんがい用水路その他公共の用に供される水路をいう。
ただし、下水道法に規定する公共下水道及び流域下水道であって終末処理場を設置しているもの(その流域下水道に接続する公共下水道を含む)を除く。
処理場のない下水道は公共用水域となる。

高度処理

高次処理、高度浄化ともいう。
活性汚泥法などの下水処理水には、微量のBODやCODの原因物質、SS(懸濁物質)が含まれ、また、燐、窒素をはじめとする高濃度の栄養塩類が含まれている。
高度処理とは、これらの物質を除去するための処理法をいう。
また産業排水処理においても、処理水の再利用を目的に、放流水として許可されている排水基準以上の水質に浄化を行う場合、高度処理という。

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